こんにちは、画次郎です。
1988年から「週刊ヤングマガジン」で連載され、1990年には第14回講談社漫画賞を受賞した僕の大好きな漫画「ゴリラーマン」
35歳以上の皆さんなら、あのシュールな笑いと独特の空気感に一度はハマった記憶があるのではないでしょうか。
今回は、本作で登場する主要キャラ、「藤本」について語っていきたいと思います。

↑これは記念すべき藤本初登場の一コマです!
<引用元:ゴリラーマン第一巻>
僕はいじめられていた中学3年の時に
ゴリラーマンに出会い、元気をもらい
なんとか今まで生きながらえてきました。
マジで僕の人生救ってくれた漫画です。
それまでの僕はヤンキーにいじめられていたこともあり
「ヤンキー」とは、余計なことをしてくる害虫みたいな人間と思っていたのですが
ゴリラーマンを読んで
少しその価値観が変わりました。
ヤンキーの中でも人間として魅力のある人・楽しい人はいるんだな、と
僕をいじめていたような害虫みたいな奴らばっかりじゃないんだな
と希望をもらいました。
とは言っても漫画の世界観なのですが・汗
ゴリラーマンに出てくる「藤本」
とても素晴らしいキャラなので
全巻を何度も繰り返し読んでいる画次郎が
「ゴリラーマン 藤本」について語っていきます!
「藤本」というキャラクターの存在感
無口な池戸(ゴリラーマン)が強烈なインパクトを放つ一方で、
物語の実質的な進行役として読者の心を掴んで離さないのが、
白武高校2年の不良グループのリーダー・藤本修二です。
(単行本10巻〜3年生になります)
学校では番長格で一般生徒とは一線を引いている雰囲気ですが、
明るい性格で割と一般生徒とフレンドリーな感じでなので、みんなに親しまれています。
ちなみに先生たちには典型的な「嫌な生徒」「生意気な生徒」との評価で煙たがられています。
ちなみに名前の由来は元南海ホークス投手の藤本修二。
ゴリラーマンの登場キャラの多くは野球選手の実名やパロったものが多いです!
文句なしの身体能力!白武高校を統べる「本物の実力」
スポーツ万能な元エース:1年生の時は野球部のエースでしたが、練習の厳しさに耐えきれず退部したという、どこか人間臭いエピソードを持っています。
学内最強の番長:2年生の時点ですでに3年生を圧倒し、学校を仕切る存在となっていました。
代名詞となる得意技:キレのある「二段蹴り」や、独特のネーミングセンスが光る「ゆうれい自転車」は、当時の読者に強烈な印象を残しました。
ゴリラーマン(池戸)との奇妙な関係と葛藤
藤本を語る上で外せないのが、主人公・ゴリラーマンこと池戸定治との関係性です。
ゴリラーマンが転校してきて偶然にも同じクラスになります。
藤本は、転校生を威嚇する「不良ものお決まり」の足引っ掛けを行い
ゴリラーマンを転倒させ
お互いの顔のコマ割りで緊張感が高まります。

ここでゴリラーマンVS藤本という展開になるのかと思いきや
トイレでばったり出会ったゴリラーマンと
なぜかいきなりフレンドリーに!

まぁ、ヤンキー特有のノリの軽さみたいな感じでわからなくもないのですが
ここから長く、
藤本=仲間=ゴリラーマンという設定で
楽しく物語は進みます。
そして山場の第9巻
ついに藤本VSゴリラーマンの展開に
五天王子学院でのケンカ以来、
ゴリラーマンが本当はメチャクチャ強いのではないかと気づき始めた藤本。
自分が白武高校のリーダー(番長)という自負と
これまで仲間だった(下に見ていた)ゴリラーマンに
騙されていた・踊らされていたんじゃないかという屈辱感とプライドが葛藤して
ついにゴリラーマンと戦うことに。
意外な結果:喧嘩最強のゴリラーマンだったが、藤本との一対一で拳を交えた際、偶然にも弱点である首を負傷。
藤本が勝利を収めます。
これをきっかけにプライドは保たれた藤本。
その後、本当はゴリラーマンの方が自分よりも強いと認めながらも、
喧嘩する前の関係性に戻り、
以前と同じ「藤本軍団」としてゴリラーマンを迎え入れ物語は進みます。
ここが僕の藤本が大好きなポイントです!
戦うまでは、細かいことにネチネチしていた男ですがw
戦いが終わったら、いつもの関係性に戻る!
人間として性格が爽やかなところ・潔いところが藤本の良いところです!
破天荒な日常と、胸に秘めた「熱い責任感」
普段の藤本は、屋上でタバコを吸い、授業をよくサボってパチンコに興じるなど、絵に描いたような不良生活を送っています。
しかし、その内面には深い魅力が詰まっています。
単身敵地に乗り込む度胸:他校との抗争時には仲間に頼らず、一人で乗り込むほどの凄まじい度胸を持っています。
厚い人望:一般生徒とは一線を画す「番長」の風格を持ちながらも、明るい性格で親しまれている。
因縁の解消:中学時代から犬猿の仲だった藤瀬とも、後に互いを認め合い関係性を解消するなど、男としての成長も見せてくれます。
知る人ぞ知る、藤本にまつわる「裏設定」
実は藤本には、物語の深みを感じさせる背景がいくつか存在します。
家族構成:妹が一人おり、作中では「可愛い」と評されている。
驚きの未収録のエピソード:ストーリーの途中で母親が飛び降り自殺するという衝撃的なエピソードがあるらしい。(Wikipedia情報によると)
しかし、画次郎はコミックスでしかゴリラーマンを読んだことがなく、母親自殺の内容はコミックスには収録されていない伝説的な回となっているらしい。

↑藤本のお母さんは作中にも登場している。
実は藤本のお母さんは教育ママ的な感じで
ゴリラーマンたちが面会に来た時に、会わせてくれない厳しい人なのだ。(5巻参照)
この辺もまた情報が出てきたら、加筆していきます!
未来の藤本には可愛い娘がいる:これは「ゴリラーマン40」というゴリラーマンのスピンオフ作品になりますが、そこで40歳になった藤本+高校生の藤本娘が登場します。
ゴリラーマンファンにとってはこちらも超面白いです!おすすめです!
画次郎のまとめ
藤本修二は、単なる「不良」ではありません。
圧倒的なカリスマ性を持ちながらも、
野球の練習が嫌いだったり、池戸の強さにビビったりする「弱さ」も持ち合わせているからこそ、30年以上経った今でも語り継がれる名キャラクターなのだと僕は思います。
皆さんが思う「藤本の一番かっこいいシーン」はどこですか?
ぜひ教えてください!
ゴリラーマン全巻は今すぐにAmazonのkindleで読めますよ!





