【涙を拭いて】漫画 三浦みつる 可愛いナースにほっこり癒される

どうも、画次郎です。

本日、紹介したい漫画はこちら!

涙を拭いて 1 (マンガの金字塔)

涙を拭いて 1 (マンガの金字塔)

三浦みつる, 剣名 舞
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癒し系ナースが小さな診療所のドクターと織りなす優しさの物語

「涙を拭いて」

原作:剣名舞

作画:三浦みつる

月刊コミックビンゴ(現在は休刊)で1996年〜連載されていた漫画です。

表紙からもわかると思うのですが

少年漫画ではなく、青年漫画で

エロくはないけど、お色気はある作品です!

三浦みつるさんの描く女性は、

  • 「かぼちゃワイン」のエルちゃん
  • 「コンビにまりあ」のまりあちゃん

どの作品でも本当に可愛くて

癒されます。

三浦みつるさんの描く女性キャラの可愛さは

マジで一級品と言えます。

さて、かぼちゃワインを読み出してから

数々の三浦作品が気になったので

「涙を拭いて」も読みましたが

この漫画もとても心地よい読了感だったので

感想&レビューを書いていきます!

「涙を拭いて」どんな漫画なのか画次郎解説!

基本あらすじ

舞台は下町の小さな診療所。

院長を務めるのは町医者・柊陽平(ひいらぎ ようへい)。

彼はお金にならない患者でも見捨てない、昔ながらの「庶民のための医者」。

その誠実さゆえに経営はギリギリ、おばさん看護婦の光江と2人で

なんとか診療所を続けている状態でした。

そんな、ある日

大雨の中で診療所の裏で倒れていた女性:日向樹(ひなた いつき)を助けたことで物語は動き始めます。

回復した彼女が診療所を去ろうとした瞬間、急患が来る。

とっさに樹は見事な手際で処置をし、陽平はこう確信する。

「君…看護婦だね?」

そして翌日、本当に樹は看護婦として診療所へ応募してくる。

何だか訳ありの看護婦×不器用な町医者

ふたりが出会い、診療所の日々に

優しさと癒しの物語が生まれていきます。

癒し系ヒロイン・樹ちゃんの存在がすべてを持っていく

読んでみるとすぐに分かるのですが…

ヒロインの日向樹がとにかく可愛くて色っぽい。

(エロいと表現するには健康的すぎる)

優しくて明るい

ふとした仕草に温かさが滲む

表情が柔らかく、読者を癒す力があります。

毎回、この作画が見れるだけでも

「涙を拭いて」を電子書籍で買ってよかったと思えるレベルで魅力的です。

エロさを払拭しつつ、

女性の魅力

  • 「丸み」
  • 「艶やかさ」
  • 「柔らかそう」

という感覚をここまで漫画で表現しているのは

神業に近いのではないかと思います。

サービスシーンは多めだが、決してエロに走らない絶妙なバランス

1997年の作品ということもあり、時代特有の「ゆるいエロ」が散見されます。

  • 着替えシーン
  • 下着姿
  • シャワーシーン
  • 患者のおっさんが胸を揉んで「いやん、もう!」

こういった描写は今の基準だと完全にアウトですが、

当時の青年誌ではギリギリ許されていた「お色気枠」です。

ただし、露骨な性描写(性交シーン)は一切なし。

あくまで「ちょっとしたサービス」レベルで収まっています。

大人向けの雑誌に載っていたような雰囲気ながら、いやらしさよりもヒロインの「可愛さ」が前に出ている点は好印象です。

1話タイトルが有名歌謡曲という遊び心

本作の隠れた魅力が、

1話ごとのタイトルが有名な歌謡曲のタイトルになっている

という遊び心。

そもそも漫画のタイトル「涙を拭いて」も

三好鉄生(三貴哲成):1982年発売された曲でCMソングとして大ヒットし、幅広い世代に知られています。

(画次郎は知らなかったのですが・汗)

 

便利な世の中になりましたね

YouTubeで聴けます!

本作の1話目の終わりに「涙を拭いて」の歌詞も引用されているので

この歌からタイトルを拝借しているのは、間違いないでしょう。

その他にも1話ごとのタイトルで

  • 「雨にぬれても」
  • 「木綿のハンカチーフ」
  • 「ランナウェイ」
  • 「負けないで」
  • 「世界中の誰よりきっと」
  • 「もしかして」
  • 「雪の降る町を」

40代〜50代の読者なら

「あ、知ってる!」と嬉しくなる選曲ばかり。

ストーリーの内容と歌の内容はそこまでリンクしてないですが、

その時代の空気感をより強く感じられます。

原作者・剣名舞は「ザ・シェフ」でも有名な人

原作者の剣名舞さんは

代表作「ザ・シェフ」でも見られるように、

人情

小さなドラマ

弱い人に寄り添う作風

が本作にも色濃く出ています。

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全2巻の最終回は

基本的に1話完結型のストーリー展開だった「涙を拭いて」ですが

2巻の途中から

1話からあった「物語の謎」の伏線回収的な話が何話か続きます。

そして最終回は

柊陽平(ひいらぎ ようへい)が大病院に誘われるという展開になりますが

街の診療所に日向樹と残ることを決意。

その際にプロポーズをして物語は終わります。

とてもほっこりする読了感。

癒されます。

「涙を拭いて」はどんな人におすすめ?

まとめ・総評

「涙を拭いて」は、決して大ヒット作ではありません。

しかし、読んだ人の心を確実にあたためる「隠れた良作」であることは間違いないです!

  • 癒し系ヒロインの魅力
  • 下町×診療所の情緒
  • 小さなドラマの積み重ね
  • 90年代の空気とちょうどいいお色気

それらが調和して生まれる、静かで温かい物語。

派手さよりも 優しさを大切にしたい人にこそ読んでほしい一冊です。

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ちなみにゲーム界隈では、「涙を拭いて」と言えば、

スクウェア・エニックスのゲーム、サガシリーズで何度も使われている植松伸夫作曲の名曲ならしいが本作とは関係がない。